日本では、2009(平成21)年にサーバリックス(グラクソ・スミスクライン社製造販売)、2011(平成23)年にガーダシル(MSD社製造販売)というワクチンがそれぞれ承認されました。
そして、サーバリックスは承認からわずか1年あまりで、予防接種法に位置づけられていないにもかかわらず、定期接種の前倒しとも言える異例の緊急促進事業(積極的勧奨を伴う国による全国一律の公費助成)の対象となり、続いてガーダシルも承認後すぐに緊急促進事業の対象となりました。
サーバリックス・ガーダシルともに、2013(平成25)年4月からは、中学生・高校生の年代の女子に対する定期接種になりました。
しかし、副反応情報が集積する中、拙速に定期接種化したこともあって、定期接種化からわずか2か月で、厚生労働省はHPVワクチン接種の積極的勧奨を中止したのです。
【年表】
2006.6.8 | HPVワクチン世界で初めて承認(米国でガーダシル承認) |
2009.10.16 | サーバリックス日本で承認 |
2010.12 | 子宮頸がん等ワクチン接種緊急促進事業(積極的勧奨を伴う公費助成)開始 |
2011.7.1 | ガーダシル日本で承認 |
2013.3.25 | 全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会発足 |
2013.4.1 | 予防接種法に基づく定期接種となる |
2013.6.14 | 積極的勧奨を一時中止 |
2015.3.31 |
全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会が国・製薬企業に全面解決要求書提出 |
2016.7.27
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被害者63名が国と製薬企業を被告として 全国4地裁で一斉提訴 |
その後も追加提訴により原告数は120名以上に増加 |
提訴後の経過については、こちらの年表をご覧下さい。