2020年5月23日(土)13時から、全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会山梨支部主催による学習会「当事者による夢と希望を語る会 vol.0」が、オンライン会議システムを用いて開催されました。
HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークも、この学習会の開催に協力しました。
学習会の冒頭、HPVワクチン薬害東京訴訟原告の望月瑠菜さんとお母様から、この学習会は、HPVワクチン副反応をめぐる問題について、まだ関心がない人に関心をもってもらえることを目的とした学習会であるとの説明がありました。
次に、江戸川大学の隈本邦彦教授から、HPVワクチン接種の積極的勧奨が中止されている中で、MSD社の9価HPVワクチン(シルガード9)が承認されようとしていることなど、最新の状況も交えながらHPVワクチン問題の要点が解説されました。
HPVワクチン薬害訴訟東京弁護団の森立弁護士からは、子宮頸がんワクチン問題の発生から現在に至る経緯や、HPVワクチン薬害訴訟の概要についての説明を行いました。
こうした解説を踏まえた上で、望月瑠菜さんが、自身の被害を理解してもらえなかったことへの思いや、裁判に参加した経緯を説明しました。
望月さんは、学習会にオンラインで参加して下さった皆さんに対して、HPVワクチン薬害問題を知った人は、他人事と思わずに自分なりの意見を持ってほしい、被害者のご両親は自分自身を責めないでほしい、そして同世代の方は一緒に声を上げてほしい、とのメッセージを伝えました。
その後、会議システム上で少人数のグループに分かれて意見交換を行い、その内容を全体でも共有しました。グループセッションに参加したHPVワクチン薬害東京訴訟原告の酒井七海さんからは、このような形式の学習会であれば、体調の悪い被害者も自宅から自分の声を届けることができるので、こうした学習会を続けてほしいとの発言もありました。
今回ご参加いただいた支援者の皆さんは、被害者への支援の輪をより一層広げるために、参加者それぞれができることは何かということをテーマに、とても熱心なディスカッションを重ねて下さいました。
学習会の最後には、HPVワクチン東京訴訟支援ネットワークの江川守利さんから、支援ネットワークへの一層のご協力を要請しました。
オンライン学習会の開催は今回が初めての試みでしたが、学習会への参加のハードルが低く、また大きなトラブルも発生しなかったことから、非常に良い会合になったと感じています。今回のようなツールを積極的に活用して、今後も、HPVワクチン薬害の被害者の声をより多くの方に伝えていきたいと思います。
本日参加して下さった皆様に、心からの御礼を申し上げます。
どうか今後とも、HPVワクチン薬害訴訟をご支援下さい。