反対尋問期日が開かれました:HPVワクチン薬害東京訴訟

2025年2月3日(月)午前11時から、HPVワクチン薬害東京訴訟の口頭弁論期日が開かれ、昨年11月18日に口頭弁論期日で被告側専門家証人として証言した近畿大学医学部微生物学教室主任教授の角田郁夫氏に対する原告側からの反対尋問が行われました。

 

裁判に先立ち、東京地方裁判所前では、支援者ら、原告らによるリレートークが行われました。

支援者を代表して、東京支援ネットワーク代表の隈本先生から副反応検討部会での報告が紹介されました。

原告3番の父からは、裁判に時間と命を懸けている、決して反ワクチンという立場ではなくワクチンは必要だと思うが、ワクチンの接種が自由に選べるような社会になることを願っていますと発言がありました。

薬害肝炎の原告団代表からは、薬害が繰り返されていること、若い世代に同じ思いをしてほしくないと発言がありました。

弁護団からは、関口弁護士からこの日の裁判のことを説明しました。

【期日前リレートークの様子】

角田証人は昨年の主尋問で、「HANS(HPVワクチン関連神経免疫異常症候群)」に関する研究成果として裁判所に提出されるなどした基礎研究論文や臨床研究論文を批判し、その内容及び知見には問題があると述べていました。

反対尋問では、角田証人の主尋問に対する疑問やあいまいな点を弁護団から指摘しました。

その結果、角田証人が主尋問の内容について何点か修正する場面もありました。

弁護団としては、角田証人の証言内容が信用性に乏しいことを立証できたものと考えております。

 

裁判期日終了後には、TKP新橋CCにて報告集会が開かれました。

鮎京弁護士から角田証人の所属や研究分野等について説明した上で、角田証人の反対尋問を担当した松本弁護士、水口瑛葉弁護士、中西弁護士、矢吹弁護士、木下弁護士から、それぞれのパートについて解説しました。

また、東京支援ネットワーク代表の隈本さんから、2025年1月24日に行われた副反応検討部会と安全対策調査会の合同会議での報告が紹介されました。

原告家族からは、報告集会で弁護士の話を聞いて合点がいった、証人が不誠実であり患者の声を聞いていないという感想も聞かれました。

【報告集会の様子】

引き続きのご支援を、どうかよろしくお願いいたします。