抗議会見:九州訴訟原告(匿名)(全文)

支援者による厚生労働省前抗議行動の様子より(2021/11/13正午)
支援者による厚生労働省前抗議行動の様子より(2021/11/13正午)

 2021年11月12日、HPVワクチン薬害訴訟全国原告団・弁護団は、厚生労働省の副反応検討部会が、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の積極的勧奨の再開を妥当であるとする結論をとりまとめたことに対して、抗議の声明を公表し、厚生労働記者会において、会見を行いました。

 この会見に参加した匿名の九州訴訟原告の女性の発言全文です。

 どうか被害者の声に耳を傾けてください。


九州訴訟原告(匿名) (オンラインで会見に参加)

 

 私は接種してから10年が経ちました。
 今の症状は、いろんなことを理解するのが難しかったり、それを言葉にするのが難しかったり、記憶障害や、倦怠感と、筋緊張とかで、合計すると症状はもう50種類くらいは超えました。

 

 数年間、いろんな病院に行ったりして、協力医療機関も3カ所くらい行きました。
 自分の県内のところでは見放され、次の病院では、「認知行動療法をしたら百パー治るから私に任せなさい、私にも話を聞いてしたらちゃんと全部治るから」といわれました。

 いろんなことを試しましたが、いまだに治っていません。

 

 今回の検討部会で、私たちのことは何も言わず、新しく受ける方に対して、副反応が出るのを前提として話されていて、治療法がないということを、隠しながらずっとしゃべられていたことに、とても遺憾です。
 私たちのことを、全然、いないものかのようにして、扱われているということに、とても怒りが止まりません。


 今も体調が悪い中、今日も参加しました。
 最初は、出るか迷いましたが、それでも、怒りに耐えきれず、出ました。
 もう、こんな状況が進んでほしくない。
 沢山の人が、また、こんな自分のようなことが起きるのをやめてほしいと、心の底から思っています。