2021年11月12日、HPVワクチン薬害訴訟全国原告団・弁護団は、厚生労働省の副反応検討部会が、HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)の積極的勧奨の再開を妥当であるとする結論をとりまとめたことに対して、抗議の声明を公表し、厚生労働記者会において、会見を行いました。
この会見に参加した九州訴訟原告10番の女性の発言全文です。
どうか被害者の声に耳を傾けてください。
九州訴訟原告10番(匿名) (オンラインで会見に参加)
現在21歳です。接種から10年が経過しました。
現在の症状としては全身の筋緊張、それに伴う歩行困難、ときにはその症状の悪化で呼吸ができなくなって、呼吸器をつけないと生命維持ができないような発作がおきます。
視野が狭窄されて、右側はほとんど見えません。隣に通った車に気づくことができなくて、付き添ってくれてる人がいないと、いつ事故に遭うかわからない、そんな状態です。
他にも多数の症状を抱えながら日々を過ごしています。今も家族の助けが必要です。
一人で通学することを夢見て、頑張ってきましたが、それでも10年経っても元に戻るどころか悪化の一途を辿っています。
進路変更も余儀なくされ、自宅で通信制大学の学習をしています。
今行われている、充実しているとされている支援は形だけのものではありませんか。
その医療機関はほとんど動いていません。
私が受診した協力医療機関は、お母さんの気を引きたいだけだよ、と呼吸ができない様な状態で運ばれてきた私に対してそう言いました。
学校の理解もありません。いつ発作が起こるかわからない私を恐れて、学校の先生は、仲良くしている友達を教えてといいました。私がいることが危ないと言いました。
今、この行政支援、医療機関だけでは、他の方と同等の社会生活を送れると思いますか。
とてもではないけど送ることはできません。
毎日家で必死に耐える生活を続けています。
私たちのことを伝えてください。
接種対象の方にせめて私たちの症状を知った上での選択をしてほしいです。
よろしくお願いします。