提訴から5年を経た私たちの今ー東京原告5番

 HPVワクチンの接種によって深刻な副反応被害を受けた被害者が、2016年7月27日に国と製薬会社に対して全国4地裁で一斉に損害賠償請求訴訟を提訴してから、すでに5年が経過をしました。その後の追加提訴を経て、現在、全国4地裁で戦っている原告は120名を超えています。

 

 このように提訴から5年を経過した現在もなお、多くの原告が重篤な副反応症状に苦しんでいます。

 そんな実情をお知らせするため、各地の原告の現在の声を4回に分けて順にご紹介していきます。

 

 第1回となる今回は、東京原告5番さんの現在の気持ちをお知らせします。


【東京原告5番】

 

 中学1年生から2年生の間にサーバリックスを3回接種しました。

 現在23歳で自宅療養しながら在宅でできる仕事をしています。

 発症してから9年が経ちましたが、今も倦怠感や疲れやすさが強く残っています。

 

 これらの影響で1日に活動できる時間は非常に制限されていて、通常の就労も難しいので、できる仕事の選択肢も非常に少ない状況です。

 

 今一番不安に思うことは、ワクチンの副反応に対する世間の変化です。

 まるでもう被害がないようなそんな報道を見ると、私たちが今も苦しんでいる現実がなかったことのようにされているという風に感じます。

 

 コロナ禍においてワクチンというものが注目される中でも、私たちは副反応という現実に毎日向き合っています。

 この私たちの声が埋もれることなく、一刻も早く治療法の研究に繋がることを願います。

 


 次回(8月5日)は名古屋原告の声を紹介します。

 

 HPVワクチン薬害訴訟全国弁護団は、こうした被害者の声を、Twitter(@Hpvlawyer)やYoutubeでも継続的に発信しています。