全国町村会を訪問してリーフレット問題の意見交換を行いました

 2020年11月4日、まぶしい秋晴れの空の下、HPVワクチン薬害全国原告団・弁護団は、全国町村会(東京都千代田区永田町)を訪ね、同会の行政部の皆様と面会し、HPVワクチンの改訂されたリーフレットについての意見交換を行いました。

 私たちは全国1741の全ての市区町村に要請書を郵送して、国の新たなHPVワクチンリーフレットの住民への個別送付を止めてほしいと訴えています。

 この日は、市区町村に配布した要望書と、原告らの手で作成された、HPVワクチン接種後に体験してきた症状のイラスト解説をお渡した上で、東京原告の平原沙奈さんが、全国町村会のみなさんにお願いしたいと考えていることを、自身の被害体験を交えながら説明しました。

 平原さんが伝えた内容の全文は、以下のとおりです。


 私は、埼玉県新座市に住む23歳です。
 ワクチン接種して9年になります。

 

 生まれた時から、足が不自由なので車椅子ではありますが、ワクチン接種前は、健康で元気に双子の姉と同じ学校に通っていました。
 中学2年の時、市から子宮頚がんワクチン予防接種無料の案内が来たので双子の姉と共に、地元の病院で接種を受けました。
 ワクチンを接種する際、医師や看護師の口からワクチンについての説明はなく、医師から言われたのは、注射を打つ腕を「(左右)どっちにする?」というだけでした。
 2回目の接種後、頭痛がありましたが、そのまま3回目の接種を受けてしまい21日後から私の生活は激変しました。
 姉が突然高熱を出し親が看病しているその横で今度は、私が急に意識を失い、てんかん発作状態になり、救急車で運ばれました。
 数日後にはめまいが起き、その後数か月の間に手足の自由が利かず、手が勝手にピクピクし勝手に動き、身体中が痛くなり、痒みや記憶障害、生理不順、幻覚、異常なだるさ、また、光にも反応して具合が悪くなったりと、沢山の症状が出ては消えを繰り返すようになって行きました。

 

 その間当然、沢山の病院に行きました。
 けれど、検査での異常は見つかりませんでした。

 一方、一緒に接種した双子の姉には、狭心症のような症状が出て、一時ニトロをポケットに入れて高校に行くようになり、同じ部屋で寝ているのですが、あまり静かに寝ていると、心臓が止まっていないか不安になった時期もありました。

 私が今日ここで言いたい事は三つあります。

 

 一つめは、このワクチンの副反応に関しては確立した治療法が無いということです。
 地元の病院では厚生労働省指定の病院に行ってください。と受付で断られ、指定病院に行けば、どうしてそうなるのか分からない。様子を見て、また来てくださいとだけで終ります。酷い時には、学校に行きたくないから色々言っているんだろうと言われます。

 

 二つめは、どんなワクチンにも必ず副作用があることは知っていますが、このワクチンの副作用率は他のワクチンより高いです。そして様々な症状が一人の身体に沢山起こるということです。
 私が接種した中学では、接種してから数か月の間、身体の異常を訴える人は沢山いた上に、皆な症状は違っていました。
 なので私は、このワクチンの副反応だと気が付くのが遅くなりました。

 

 三つめは、国や市町村の方々から積極的に勧めて欲しくないということです。

 私の接種は親が決めましたが、なぜ接種したかというと「厚労省が公費を決めたワクチンなら問題ないだろう。それにいままでどのワクチンを接種しても何の異常も出たことは無かったから」と言っていました。
 なぜ、私が接種する時に医師も厚労省も町の保健センターも副作用のことを親に教えなかったのでしょうか?


 副作用が出たら戦うのは自分です。
 勧めてくれた町や国、医者でも親でもありません。
 自分で決めた道なら戦う覚悟ができます。
 誰かを恨むことも責めることもありません。
 正しい情報を知った上で、親と子供が話し合って決断できる。そんな町、国になってほしいと思っています。


 本日は聞いていただいてありがとうございました。


 全国町村会行政部の皆様には、原告団と弁護団のこのような訴えを、真摯に受け止めて聞いていただきました。

 お忙しい中、お時間をさいていただいて、私たちの声に耳を傾けて下さったことに、心から感謝いたします。本当にありがとうございました。

 ワクチン接種後に副反応が生じた際、本人や家族が最初に相談するのは、市区町村の窓口です。

 引き続き原告団・弁護団では、住民の健康を直接支えて下さっている自治体関係者のみなさんに、HPVワクチンによる被害の実情をお伝えするという活動を続けていきたいと考えています。

 これからもどうかご支援下さい。