大阪訴訟の弁論準備期日とオンライン集会が開催されました

 2020年9月10日、HPVワクチン薬害大阪訴訟の弁論準備期日が開催されました。
 九州、名古屋に引き続き、大阪でも大法廷で口頭弁論を行うことはできず、オンラインで代理人と裁判所のみが参加するという弁論準備手続になりました。

 当日の午後6時より開かれたオンライン報告集会では、全国各地から総勢50名以上が参加するという大盛況なものとなりました。
 オンライン報告集会では、弁護団から、今回の期日までに原告が提出した準備書面の説明と、9価HPVワクチン「シルガード9」の問題、厚労省によるHPVワクチンのリーフレット改訂問題について解説を行いました。

 その後、北は北海道から南は九州まで全国から多くの支援者の方が集まる中、代表して8名の支援者の方々から熱い応援メッセージをいただきました。

 また、九州訴訟の原告9番さんからもメッセージがあり、コロナ禍で十分な治療が受けられず、ベッドから起き上がれない生活の中、こうしたオンライン集会で支援者のみなさんと触れ合えることで勇気を貰えるという話がありました。

 その後、大阪原告2番さん、14番さん、19番さん、22番さんからメッセージがあり、仕事や学校生活の中で、体調の良いときと悪いときとが繰り返されることの苦労や、オンライン集会で多くの支援者の方々が集まったことへの感謝の言葉が述べられました。

 オンライン集会の後半では、関西大学社会学部の里見ゼミの学生のみなさんが作成したドキュメンタリー番組のオンライン上映会が行われました。今回のドキュメンタリー番組は、大阪弁護団の新入団員である北本弁護士、脇山弁護士、佐久間弁護士の活動に密着取材していただいたものです。

 番組では、3名の新入団員弁護士が、HPVワクチン薬害被害者が受けている苦しみを裁判で認めてもらうため、苦労しながらも熱い思いをもって活動する様子が描かれました。
 関西大学里見ゼミでは、同ゼミが作成するHPVワクチン薬害ドキュメンタリーとしては今年で3本目となる番組を作成中ですが、担当の学生さんたちもオンライン集会に参加し、作成中の番組について報告してくれました。

 九州名古屋でのオンライン集会も大盛況でしたが、今回の大阪のオンライン集会にも、全国から大勢の方々に参加していただき、、非常に充実したオンライン報告集会を開催することができました。

 次回の大阪訴訟期日は、2020年12月10日です。次回期日の傍聴や集会がどのように実施・開催できるのか、まだ不確定ですが、次回も今回同様のオンライン報告会集会となる可能性があります。次回期日の法廷傍聴や集会の実施方法等につきましては、弁護団とHPVワクチン薬害大阪訴訟を支える会からの情報をチェックしていただき、是非、ご参加いただけますようお願い申し上げます。