2020年2月15日、HPVワクチン被害者を各地で支える支援団体のみなさんが名古屋で一堂に会し、「全国各地支援の会活動について」とのテーマでシンポジウムを開催しました。
当日の午前中は、HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークのメンバーを中心として、JR名古屋駅前で街頭アピール活動を行い、支援ネットワークのFacebookページを紹介するポケットティッシュを配布しました。
まだまだ肌寒い中での活動となりましたが、30分余りの間に、300人近くの方がポケットティッシュを受け取って下さいました。
HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの第3回総会を記念して企画された今回のシンポジウムの会場には、70名を越える方が集まって満席となり、会場は熱気に包まれました。
総会議事に引き続いて行われた今回のシンポジウムでは、各地の支援活動で中心的な役割を担って下さっている以下の5名の方に、それぞれの地元における活動状況や課題、今後の目標などを話していただきました。
【シンポジストのみなさん】
- 三浦五郎さん(HPVワクチン薬害訴訟を支える会・北海道代表世話人)
- 隈本邦彦さん(HPVワクチン東京訴訟支援ネットワーク代表世話人)
- 加藤考一さん(HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワーク事務局長)
- 猿渡圭一郎さん(HPVワクチン薬害九州訴訟を支える会代表世話人)
- 渡辺優子さん(HPVワクチン薬害九州訴訟を支える会・沖縄支部代表世話人)
※ビデオメッセージ 山下正洋さん(HPVワクチン薬害大阪訴訟を支える会代表世話人)
いずれの地域でも、HPVワクチンの問題点や副反応被害の深刻さを伝えるために、様々な知恵と工夫をこらした活動が熱心に進められていることを、来場者のみなさんにお伝えできたと思います。
また、2月5日に行われた国会院内集会「HPVワクチン-知って下さい!私たちの今」をきっかけに、HPVワクチン接種後の重篤な副反応被害の実態を知っていただいた国会議員の方々からは、会場でご挨拶や暖かいメッセージをいただきました。
被害者への共感の輪の拡がりを実感することができ、原告は皆もとても勇気づけられたことと思います。
続いて行われたディスカッションでは、支援団体への参加者をさらに集めていくためにどのような方法があるだろうか、より大きな視点からHPVワクチン薬害の問題性を捉えて社会にアピールするにはどうしたらよいだろうかといった、様々な意見が熱く交わされました。
こうした議論を通じて、色々とアイデアを膨らませながら支援の輪を広げて、この裁判を闘っていくことの意義を再確認することができました。
こうした支援者の皆さんの熱い議論を受け、弁護団からも、必ず勝ち抜いていくとの熱い決意でこの裁判に取り組んでいることを、来場者のみなさんに伝えました。
参加した原告とその家族からは、こうした全国各地の暖かい応援に支えられて裁判に参加できていることへの感謝の言葉を伝え、引き続きのご支援をお願いしました。
今回のシンポによって、各地の支援の会の活動状況を皆で情報共有するとともに、この裁判で勝つためには、原告団・弁護団・支援の会が三位一体となって前に進んでいくことが、より一層大切になるという認識を、参加者の間で深めることができました。
遠くから名古屋まで駆けつけて下さった支援者のみなさんに、あらためて御礼を申し上げます。
引き続き、がんばっていきましょう!