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2019年2月23日、名古屋市中区において、HPVワクチン名古屋訴訟支援ネットワークの第2回総会兼講演会が開催されました。昨年2月の名古屋支援ネット発足後1年間の活動を経て、初めての総会です。
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当日は暖かい日差しにも恵まれ、休日の午後にも関わらず、会場には40名余りの参加者が集いました。
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名古屋支援ネットの三木裕之世話人(全国B型肝炎訴訟名古屋(愛知・岐阜・三重)原告団幹事)からの開会挨拶では、傍聴席をいっぱいにしたいという思いを参加者に伝えていただきました。
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続いてHPVワクチン薬害訴訟名古屋原告団の谷口鈴加代表(原告1番母)より、この1年の活動へのお礼と今後の支援の継続のお願いを申し上げました。
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名古屋支援ネットの神田沙也加世話人(薬剤師)からは、この1年間の活動報告として、昨年開催された国際シンポジウムに関する勉強会の様子などが説明されました。
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金田和子世話人(薬害肝炎全国原告団名古屋支部代表)からは、名古屋支援ネットの会計報告がありました。
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加藤考一世話人(薬剤師)からは、今後の活動方針案が説明されました。
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被害の実情を知ってもらい、支援の輪を広げていくための活動目標について、会場のみなさんと意見交換し、全会一致で活動方針を採択しました。
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長南謙一代表世話人(昭和薬科大学教授)より「これまでの薬害を振り返る」とのテーマで記念講演を行いました。薬害は薬がおこすのではなく人が起こしてきたという指摘は、大変に重いものとして参加者に伝わったと思います。
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休憩をはさんで、堀康司弁護士(HPVワクチン薬害訴訟名古屋弁護団代表)より、この1年のHPVワクチン薬害訴訟の進展について解説を行いました。
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名古屋原告団からは、来場して下さった支援者のみなさんに、この訴訟を闘っていく決意を伝え、引き続きのご支援を呼びかけました。原告の中には体調不良のため来場できない方もいましたが、会場に集まることができた原告さんとご家族から、原告団一同の思いを伝えることができたと思います。
原告からの呼びかけに対して、参加して下さった大勢の方より、いくつもの温かい応援メッセージをいただきました。
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会場からのこうした応援の声に対し、澤田勝則名古屋原告団副代表から返礼のご挨拶を申し上げました。
澤田副代表からは、被害者が大学へ進学したり社会人となる年齢となってきているけれども、生活の場に近い場所に受け皿となる病院がないといった様々な問題に直面しているので、こうした問題を1つ1つ解決していくことで原告と家族が前に進めるようにしたいと願っていることを、来場者に伝えました。
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総会の最後は、名古屋支援ネット世話人の宮井留志さん(薬害肝炎全国原告団名古屋支部副代表)から閉会のご挨拶をいただきました。HPVワクチンによる被害がなかったことにされてはならないというお話は、参加した弁護団のメンバーの胸にも深く刻まれました。
それぞれの立場からより一層の努力を尽くしていきたいとの思いを、再確認することのできた総会となりました。
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名古屋支援ネット2年目の活動をより充実したものとできるよう、皆で力をあわせていきたいと考えています。どうか引き続きご支援下さい。