12月13日、九州訴訟の第6回口頭弁論期日が開かれました。
福岡地方裁判所の門前集会では、各地の弁護団の弁護士や支援の方から、
「ネバーギブアップ」
「体調が悪くて裁判の傍聴にできない原告がおり、被害は今なお継続している」
「正義の戦いだ」
「被告はいつも同じことを言っている」
「国は、安心安全だと言われた薬で若い子が被害に遭っているという現状に目を向けるべきだ」
などと力強いメッセージをいただきました。
法廷では、原告番号2番さんが意見陳述を行いました。
国が勧めるワクチンということで、何の疑問も持たずに接種し、接種した当日から体調が悪くなったそうです。修学旅行中、身体の痛みで旅行を楽しむどころではなくなり、母親に「帰りたい!」と泣きながら電話をしました。身体の痛みは酷くなり、学校を欠席することが多くなり、警察官になりたいという幼いころからの夢はあきらめざるをえませんでした。
ワクチンを接種した直後から体調が悪くなったにもかかわらず、原因がワクチンであることを知らなかったために、2回目の接種を受け、症状はさらに酷くなりました。
痛みに耐えながら何とか高校を卒業して、希望を変更して進学した短大も通うことが困難になり、1年も経たないうちに退学しました。様々な病院を受診した後、大学病院の神経内科で、ようやく「子宮頚がん予防接種後アジュバント関節炎の疑い」と診断され、症状の原因がワクチンであることを知りました。
多くの傍聴者が見守る中、原告番号2番さんは「ワクチンが原因であること早く知っていれば、2回目の接種は受けなかったのに!」という気持ちを、裁判官に向かって力強く伝えました。
原告2番さんは、6年以上ワクチンの副反応症状に苦しんだことを語りました。家族も苦しみ、母親から「一緒に死のう。死んで楽になろう。」とまで言われたこともあったそうです。苦痛のない日常生活、楽しかったはずの青春、将来の夢などの10代にとっては当たり前でかけがえのない幸せをワクチンによって全て奪われた悔しさ、怒りが伝わってきました。
しかし原告2番さんは、過去のことを語られただけではありません。将来のこと諦めるわけにはいかない、1日でも早く根本的な治療法を確立して欲しいと、切実な願いをゆっくりと噛み締めるように語った姿がとても印象的でした。
続いて弁護団の力久弁護士が、ワクチン(サーバリックス)承認以前に、すでにこのワクチンの危険性についての情報が集積していたことについての意見陳述を行いました。
報告集会では、意見陳述を行った力久弁護士から、意見陳述の解説があり、駆け付けた支援の方々から温かいメッセージをいただきました。最後には、九州弁護団弁護団長の小林弁護士から進行協議期日の報告があり、懇親会へと移りました。
報告集会に引き続いて行われた懇親会では、九州訴訟の支援の輪の広がりについて弁護団から紹介しました。
会場では、体調の優れない遠方の原告さんが、この裁判を支えてくれる大学生のみなさんとネットミーティングで交流をした様子がスライドで紹介されました。
参加された原告さんから、体調の問題などでミーティングの会場には来られない場合でもネットで簡単に参加できること、同世代の方々との交流を楽しんでいることなどをお話ししていただきました。
次回期日は、平成30年3月14日水曜日の14時からです。
多くの方々の参加をお待ちしております。