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「NO MORE 薬害」
「もう二度と薬害で苦しむ人を生まないで」
「共に頑張ろう」
9月13日、九州訴訟の第5回口頭弁論期日。
福岡地方裁判所の正門前に薬害被害者の方々の声が響きました。
晴れ渡る空の下、裁判所へ続く坂道には、原告や支援者の方々の長い長い列。
HPVワクチン薬害と向き合い被害を乗り越えようとする少女たちと、少女を支え助けようとする支援者の方々。
皆の想いが裁判所へ向けて、真っ直ぐに力強く伸びています。
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多くの支援者により席が埋められた法廷。
意見陳述に立ったのは、原告番号26番さんです。
思い出すことも辛いであろう自らの被害を、力強くひとつひとつ言葉にしていきました。
突然起こる原因不明の腰の痛み、起き上がる事ができないほどの腹痛や吐き気、繰り返される入退院、歩き方を忘れてしまうくらいの身体の麻痺、もう一生動けなくなるのではないかという不安、痛みと不安で眠れない日々…。
「治して! できないならばせめて眠らせて!」
いつも全力で助けてくれている母親に対してさえ、きつい言葉を投げかけなければならないほどに追い詰められた日々。
何の罪のない少女が、「…ごめん」と一言返すことが精一杯の母親をどんな思いで見つめていたのでしょうか。
今、少女は痛みと向き合い、前を向き歩み続けています。
しかし、彼女の青春は、入退院と繰り返される痛みの記憶になってしまいました。
法廷で言葉を紡ぐ少女の心と声が震えます。
少女の目元には涙が浮かんでいました。
九州弁護団の井上敦史弁護士からは、HPVワクチンが承認され、定期接種として扱われるまでのあまりに不自然な国の対応が糾弾されました。
国は、有効性や安全性に疑義を呈する専門家の意見を取り入れることのないまま、とりあえず承認してくださいなどと述べてワクチンをばら撒く方向へ推し進めていく。
国が見つめていたのは、守るべき少女たちではなく、強大な資金力を持つ製薬会社ではないか。
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法廷で“不都合な真実”が次々と明るみになりました。それでも、まだ、国や製薬会社は、責任を認めません。
国民の皆さんの更なるご支援が必要です。
九州訴訟の第6回弁論期日は、12月13日です。皆さん一人ひとりの力で少女たちを支えてください。