九州大学法学部で勉強会を行いました

5月30日、九州大学法学部五十川ゼミで勉強会を行いました。


原告団からは梅本美有さんのお母さんである梅本邦子さんが、弁護団からは小林洋二九州弁護団代表と井上茉彩弁護士が参加しました。九州弁護団は、井上弁護士の他、黒木聖士弁護士、泉武臣弁護士も五十川ゼミの出身なのです。

講義では、まず井上弁護士から、HPVワクチンによる被害の実態、訴訟の意義、訴訟の中で争われているワクチンの有用性の考え方などについてお話ししました。

 

その後、梅本邦子さんが、HPVワクチンを接種する前の美有さんの元気な姿、接種後に美有さんの生活が一変してしまったこと、接種後の美有さんの苦しみやそのような美有さんを目の前にした母としての思いなどを、涙ながらに語りました。

ゼミ生は全部で20名程度。被害に遭った少女たちと変わらない年齢の女の子も複数いました。

「皆さんと同じように将来が輝いていた少女たちの人生が変わってしまった。」
「もしかしたら、皆さんの中に被害者となる人がいたかもしれない。」

娘や同世代の少女たちの多くが被害を受けている中で何もせずにはいられないと話す梅本さんの言葉に、ゼミ生のみなさんが熱心に耳を傾けてくれていました。

 

参加された皆さんからは沢山の質問もいただき、小林弁護士より、法律論や前提となる医学的な事項についても、詳細に回答しました。

 

将来さまざまな場で活躍されるであろう学生さんたちに、HPV薬害の実態を知っていただく機会を得たことは本当に有り難いことだと思います。今回の講義を期に、支援の輪が少しでも広がることを願いたいと思います。

 

五十川先生、ゼミ生の皆さん、ありがとうございました。