青法協あいちで勉強会を行いました

5月25日、青年法律家協会愛知支部(青法協あいち)の主催する定例の勉強会で、HPVワクチン薬害問題を取り上げていただきました。

この勉強会は、青年法律家協会という、人権問題に関心のある全国の弁護士で組織される団体の愛知支部に所属する若手弁護士や、司法修習生・法科大学院生・法学部生といった法曹を目指す若手の法律関係者が参加して行われるものです。

当日は、まず名古屋弁護団代表の堀康司弁護士より、HPVワクチン薬害問題の概要や訴訟の現状などを解説しました。

続いて、2名の原告さんご本人から、ご自身がワクチンを接種した経緯や、その後に現れた症状、現在の体調などについて話をしました。

1人目に話をした原告さんからは、激しい頭痛をはじめとする症状のために普通の高校生活を送ることができなかったこと、体調が優れないため希望していた進路を諦めなければならなかっただけでなく、今も普通の日常生活を送ることができないことなどをお話しました。そして、勉強会に参加したみなさんに対して、こうした不安を抱えて生活している自分たちを助けてほしい、これ以上同じように不安な気持ちで生活を送る子を増やさないでほしいと願っていることを伝えました。

2人目に話をした原告さんは、これまでに様々な症状に苦しんできた状況を説明し、普通の生活がしたい、被害の状況を行政にも理解してもらえる仕組みがほしい、まだ副反応であることに気づいていない人に気づいてほしい、これ以上犠牲者を増やさないでほしいという、4つの願いを持っていることを話しました。

勉強会の最後には、参加した弁護士・司法修習生・法科大学院生のみなさんから、感想をうかがいましたが、多くの方から、報道などで見聞きする以上に深刻な被害が生じていることを知ってショックを受けた、被害者の方から直接お話を聞くことができてよかった、今後もこの問題に関心を持って応援したいと思う、というようなご発言が相次ぎましたので、原告さんお二人はとても勇気づけられたと思います。

 

青法協あいちのみなさまには、こうした貴重な機会をいただいたことに、心から御礼を申し上げます。

 

原告団・弁護団では、同様の勉強会を積み重ねていきたいと考えております。

少人数の集まりでもかまいませんので、是非各地弁護団事務局までお声がけ下さい。