本日、HPVワクチンの接種で被害を受けた女性たちが、国とグラクソ・スミスクライン社、MSD社を被告として、東京・名古屋・大阪・福岡の各地方裁判所に提訴しました。本年7月27日の全国一斉提訴に続き、今回が第2次の提訴となりました。
今回の第2次全国一斉提訴で、東京25名・名古屋5名・大阪7名・九州20名の合計57名が新たに原告に加わり、全国の原告数は総勢で119名となりました。
2次提訴原告を加え原告総数53名となった東京では、記者会見で、17歳の原告女性が、HPVワクチン3回目の接種から1週間後に激しい頭痛とめまいに襲われたのを始めに、激しい胃痛、全身のひどいだるさ、激しい胃痛、手足や背中の痛み、発熱、慣れ親しんだピアノの譜面が読めなくなるなどの記憶障害といった様々な症状に苦しめられていることを語り、「普通の生活がしたい」と訴えました。
また、20歳の原告女性の父親は、激しい痛みが続く中で、娘から「もう死にたい」「なんでこんな体で生きているの?」と問われても親に返す言葉はないと言い、「これからも重い障害を背負って歩むであろう娘の負担を少しでも軽くするために、私は戦いたい」と決意を表していました。
名古屋でも、新たに5名の原告が訴訟に加わりました。
提訴後の記者会見では、それぞれの被害者の次のようなコメントを弁護団が代読する形で公表しました。
「夢を叶えることはもちろん、叶えるための努力をすることもできなくなりました。何のために生きればいいのか、何で生きなきゃいけないのか、わからないぐらい毎日が辛くて苦しいです。」
「進路も決まっておらず、将来について全く考えることができません。将来、職に就くことができたとしても、職場の人や周りの人に理解されにくいと考えるととても苦しいです。」
「友人達と一緒に卒業できずどんどん置いていかれるのが辛いです。」
「今回、思い切って提訴に踏み切ったことで、同じように苦しんでいる大勢の被害者の実情を知ってもらい、社会での理解が広まるといいなと思います。」
大阪では、二次提訴原告ご本人やご家族を中心に入廷行動を行い、弁護団が記者会見を開きました。大阪訴訟では2次提訴で7名の原告が加わり、1次提訴と合わせて原告23名となりました。
九州訴訟では新たに20名が原告に加わりました。
福岡地裁前には、雨天にもかかわらず、新たに提訴した原告を応援する人の列ができました。
記者会見に臨んだ原告の女性(20歳)は、HPVワクチンを接種した後体調が悪くなったこと、今は一人では起き上がることもできないこと、話すのも難しいことを語りました。
そして、「からだは元にもどらないけど、生きていくためにきちんと賠償してほしい」「このようなからだの子を二度と出してほしくない、そう思ってここに来ました」と訴えました。
どうか今後ともご支援下さい。